邦題 夜の港のボサノバ
オリーブの首飾りや恋は水色で、日本でもよく聞かれるポール・モーリア。
なぜかリチャード・クレイダーマンなど、
深夜の通販で紹介されるイージーリスニングのコンピに入っていそうなアーティストは、
どことなくダサいとか、年配の聴く音楽というイメージがあり、
モーリアはその最たるものと、現時点でも思ってしまう。
そんな葛藤に似た感覚を押さえながら聞くこの名曲。
親日家のポール・モーリアが日本各地を訪れた際のイメージで作曲したアルバム
「Love Sounds Journey」に収録。
新幹線のチャイムから始まるとはおもしろい。
このほのぼのとした入りからは想像できないくらい、切ないコーラスにやられた。
港町神戸を訪れた際のイメージから作った曲らしいが、僕はなぜか幼少のころの横浜を思い出す。
祖母の住んでいた高層アパートから見た70年代の夜中の横浜。
街の明かりと海の暗闇との境界線、暴走族の爆音とおびただしいヘッドライトの数。
記憶とイメージが混濁しているが、まぎれもなく今の自分の洋画・洋楽の趣味はこの感覚からきている。
そういえば、場所は違えど同じ港町。近いうちに訪れてみよう。
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